「一緒に泳ぎたいくらい」幻の高級魚 クエを “夢の陸上養殖” 福田明美さん(61) ホテル元料理長と起業 定年後の夫も巻き込んで…

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  • Опубликовано: 19 окт 2024
  • 冬場は1キロで1万円を超えることもある “幻の高級魚” クエの陸上養殖に乗り出し60歳で起業──定年を迎えた夫も巻き込み 奮闘する女性に密着しました。
    養殖場を作り出すまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。
    クエの魅力に取りつかれた福田 明美さん 61歳です。トラックから運びだされ、ピカピカの水槽に移されていくクエ。
    1人の女性が夢見た陸上養殖場がついに完成しました。リクヨーファーム 福田 明美さん:
    「夢です。夢が叶いました」
    鍋で良し、刺し身で良し── 専門店で魅力に取りつかれる
    旬の味 一粋(長崎県佐世保市松川町)の店舗内で巨大なクエを抱えて…福田 明美さん:「クエ実ちゃんです♪」
    佐世保市内でクエ料理を提供する店で働いていた福田さんは、2021年6月、その魅力を全国に発信しようとリクヨーファームを立ち上げました。店の代表で、高級ホテルの料理長も務めた渡邉 達則さんと二人三脚での船出でした。渡邉 達則さん:
    「いい出汁が取れるんで。クエはナンバーワンだと思います」九州ではアラとも呼ばれ、冬場は1キロ1万円を超えることもあるクエ。
    成長が遅く漁獲量も少ないため、幻の高級魚と呼ばれています。魚コラーゲンたっぷりの出汁を利かせた鍋には多くのファンが…
    味わった男性客:「あ~」
    女性客:「何このぷりぷり感!」
    男性客:「この人の笑顔見たの 久しぶり」
    女性客:(笑)刺身も絶品です。
    リクヨーファーム 福田 明美さん:
    「今まで食べたお刺身とか魚料理の中で 一番美味しかったんです。見てくれはこんなに地味だけど、味はとっても華やか」
    “幻”を手軽に 安全に── 3年かけ “陸上養殖”の技術を学ぶ
    黄金色に輝くクエの出汁を使ったレトルトカレーを開発するなど、クエの魅力を追求してきた福田さん。
    創業時から目標にしてきたのが、自分たちの手でクエを “陸上養殖” することです。
    福田 明美さん:
    「やっぱり大きい水槽でいっぱい飼って…ちっちゃいのから大きいのまでいっぱいあって。注文が来たら そこから水揚げして出荷するって言うのが夢ですね」実現に向けて福田さんたちが向かった先は長崎市の山の中です。
    ここでは長崎市の企業が実際にクエの陸上養殖を行っていて、その技術やノウハウを3年ほどかけて学びました“幻の高級魚”と言われる魚──クエを手軽に
    そして 安全に手に入れられることが『陸上養殖の最大のメリット』だと福田さんは感じています。福田 明美さん:
    「漁師さん。魚を捕りに行く方たちはどうしても危険と背中合わせ。私の幼馴染も漁師さんだったけど漁で亡くなっているんですよ。
    安全に身近にこうやって(魚を)見られることが 私は幸せだなと思って」“陸上養殖” は 『 安全な未来の漁業 』──
    定年した夫も巻き込んで…
    福田さんたちが最初の拠点に選んだのは、佐世保市にある漬物工場跡地です。
    2022年12月、およそ400万円かけてここに直径3メートルの水槽を設置しました。福田 明美さん:
    「ほんとに夢の足掛かりができたような感じで」さらに建物の一階部分300平方メートルあまりを “水揚げから加工まで” 一連で行えるように改修。
    魚の鮮度が保たれるうえ 作業効率アップにもつながります。設備を整える一方、福田さんは2022年、定年を迎えた夫の勝行さんも巻き込みました。リクヨーファーム 2022年4月入社 福田 勝行さん:
    「楽しいですよ。大変ですけどね」こうして養殖を始めるための体制は着々と整っていました。
    しかし…
    まさかの水温低下
    福田 明美さん:
    「最低でも18度~20度。もうちょっと上げていかないといけないんですけど、今は11度なんで」2022年末、長崎県内を襲った強い寒波。
    こうした “厳しい冷え込み” の中では 水槽のヒーターが機能せず、水温が上がらないことが判明したのです。クエは低温に弱い魚です。水槽に活きたクエが入っていたら大惨事でした。
    福田さんたちは、ヒーターの数を3倍にするなど、急遽設計を見直すことになりました。福田 明美さん:
    「今の状態だったら、もう入れたらすぐ死んでしまうくらいの冷たさ。
    週末雪ということなんで…(水槽にクエを入れるのは)また伸びるかもしれないですね」
    苦労の末 クエを養殖水槽に…地元自治体も注目
    2か月後、課題だった水温調整もヒーターの数を増やすなどして寒波にも対応できるように改良しました。この日の佐世保市の平均気温は11.5℃。
    いよいよクエを水槽に入れることになり、佐世保市水産課の職員も視察にやってきました。職員:「宜しくお願いします」
    福田 明美さん:「福田です」ついにクエを乗せたトラックが到着しました。
    この日、水槽に入るのは長崎市内の養殖場から仕入れた17匹。
    佐世保市にクエの陸上養殖場が誕生した瞬間でした。福田 明美さん:「あ、ちっこいのが来た」今回、仕入れたクエのサイズは、1キロ弱から4キロを超えるものまで様々で、リクヨーファームではまずは半年ほどかけて、それぞれの成長スピードなどを調べる方針です。佐世保市水産課 林 佑子主任技師:
    「非常にわくわくして見ています。“環境に左右されず”に“安定して” “環境負荷も減らしながら” できる水産の1つの分野という風にとらえて、この分野を盛り上げていけたらと思ってます」福田 勝行さん:
    「やっと本来の目的が達成できたと思うんですけど、まだまだ今からですね」渡邉 達則さん:
    「まずは全国の人にクエって言う魚を知ってもらうことが大前提」福田 明美さん:
    「夏になったら一緒に泳ごうかと…(笑)
    これから色んな所に旅して行くんですよね。“安全なものを届けられる”のが自分たちのプライド。増やしていきたいですね。もっともっと」陸上養殖を通じて全国にクエのおいしさを伝えたい。
    福田さんとリクヨーファームの挑戦は始まったばかりです。
    詳細は NEWS DIG でも!↓
    newsdig.tbs.co...

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